【物流業界】実際の求人を見て話を聞いてみた結果・・・・2024年問題

 

 

 

世間で2024年問題が取り沙汰されてきています。

 

残りを1年を切ったことで、危機感を煽るニュースや記事をよく見ますが・・・・

 

実際のトラック業界・物流業界はどうなっているのか?

 

 

求人を探しつつ、実際の働こうと思い何社かアポをとり

 

話を聞きに行きました

 

 

 

所持免許


大型免許

フォークリフト

 

 

 

 

 

何社か聞きに行った感想

 

 

・今現在でもドライバーの数は足りていないようだ

 

トラックはあるのに、ドライバーがおらずに動かしていないトラック達。

 

 

 

・求人にある会社は、ほぼ手積み手下ろし

 

求人に手積み手下ろし一切なしと書いていない以外は、手積み手下ろしと思った方が良さそうです。

逆に考えるとそういった仕事は、新人には回ってきませんので否が応でも新人は重労働な業務になりがちです。

楽な仕事は、既存の社員に流れる。

 

 

 

 

 

・基本給がやたらと安い

 

物流業界の基本給はやたらと安い。

ここにも大きな闇が存在しています。

 

 

 

・とにかく電話主義

 

受注からドライバーの業務報告まで全て電話が基本になっています。そこからエクセルなんかに落とし込んでいく。

これが慣例なんでしょうが、配車係も大変ですし、何より電話なので聞き間違いが起こりやすい。

 

 

 

・現状維持

 

とにかく今の運送会社は、変える気がない。

 

システムとかAIとか手積み手下ろしを減らすとか大手は言いますが、少なくとも中小の運送会社は全く変化していないように思えます。

 

2024年問題が来年ですが、期間猶予は5年で今が4年目。

 

若者のドライバーは増えたのか?(下記で詳しく説明します)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正直なところ・・・・

 

トラック事故は起こって当然だと思います。

 

 

 

長時間の運転

手積み手下ろし

深夜走行

待ち時間

時間厳守

 

 

こういった状況で1日10時間も気を張っていることは不可能です。

 

人間が集中できる時間なんてたかが知れている。(一般的に25分、長くても90分が限界)

 

 

 

一般の人からすれば、ただ運転しているだけでしょ?と思うかも知れませんが、

 

トラック特に10トン車以上での運転は特に難しい。乗用車と同じ感覚で運転すれば即事故ります。

 

 

 

荷台の荷物


 

10トン分の荷物です。総額いくらでしょう? 

荷主はちょっとの凹みすら許さないところも多くあります。

遅延すれば激怒され、ドライバーを長時間待たすのはなんとも思わない。

 

もしも事故になれば損害は荷物だけで何百万円〜になります。さらにトラックの破損・修理。人身の場合は逮捕されることもあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

大型トラックの長さ


 

大型トラックの長さは12メートル。

プリウスの長さが4.6メートル

 

プリウスが縦に2.6台分です。

右折左折の内輪差だけでなく、車体が長いとハンドルを切れば切るほど外側にも膨らみます。

 

この感覚は、乗用車ではわかりません。だから大型トラックは曲がる時非常に緊張します。

 

 

 

死角・バックの難しさ


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024年問題まで1年を切った感じですが・・

 

 

このままだと本当に大変なことになると思います。

 

 

 

話を聞きに行った感じだと、やはり現状維持感・もっと言うと他人事感が否めない。

自分達の事のはずだが、どこか他人事のように話している人もいました。

 

 

 

何故か考えてみたところ・・・・・


 

 

この2024年問題が決まったのは、1年や2年前の話ではなく2019年に決められた事なんです。

 

つまり5年間猶予があり、今が4年目。

 

その4年間で何も対策をせずに、そのまま荷主の言われるがままにやってきてしまった。

 

だから、どこか他人事のように聞こえてしまったのかも知れません。

 

 

 

 

国がなんとかしてくれるだろう?

 

 

 

助成金が出るだろう?

 

 

 

まあなんとかなるだろう?

 

 

 

 

 

と言うような考えと、

 

このままいけばドライバーは足りなくなる。ドライバーがいなければ荷物は運べない。

そうなれば必然と運賃が上がる。

 

今の荷主が強い状態から、運送会社が強い状態になる。

 

この状態になるのを狙っているようにも思えますが・・・・私の予想ですが、小さな運送会社はどんどん潰れていくOR大手に買収されることになると思います。

 

 

寡占化が進むことになり、トップは今以上に儲かり、外様は冷遇され続けるような気がしてなりません。

 

 

 

           
 

 

 

今と昔圧倒的に違うこと

 

 

完全にこのトラック業界はブラックだと世間に浸透しています。

 

 

 

警察庁の運転免許統計をみてもこれは明らかで、今の20代がわざわざ大型免許を取ってまでこの仕事に就こうと思う若者が少なすぎる

 

 

 

大型免許保有者数

 

令和4年(2022年) 4.083.000人

 

平成20年(2008年)   4.563.000人

 

 

 

 

14年でおよそ48万人の減少(-11.7%)

 

しかし、この数字だけ見てはいけません

 

 

 

もっと問題なのは・・・・・大型免許取得者の年齢構造

 

 

 

令和4年

 

65歳以上  1353.000人

19歳〜44歳までの合計  811.388人

 

 

 

 

平成20年

  

65歳以上  960.000人

19歳〜44歳までの合計  1.648.223人

 

 

 

 

この14年で19歳〜44歳の大型免許保有者が半分になっていること。

 

65歳以上の保有者と19歳〜44歳の保有者数が逆転していること

 

 

 

19歳〜44歳いわゆる働き盛りの年齢です。

 

この世代が恐ろしいスピードでトラック業界を嫌煙していることがわかります。

 

 

 

65歳以上の保有者、大型ドライバーはほとんど正社員雇用。定年も定められています。

どこも65歳が定年になります。また大型トラックは少し運転をミスれば重大な事故にもつながる。

 

 

 

 

逆にこれほど担い手が少なくなっているのに、よくここまでほったらかしにしてきたなぁと感心してしまう。

 

 

 

 

 

 

令和4年で一番多い年齢層  

50歳〜54歳   539.553人   

55歳〜59歳   472.983人 

 

 

 

昭和39年〜昭和48年生まれ 西暦で言うと1964年〜1973年。

 

18歳で就職した場合(1982年〜1991年)、バブルの絶頂を経験している世代になります。

 

その頃のトラック業界は、やればやるだけ儲かる。

 

過積載

重労働

交通違反

家に帰るのは月に1回

は当たり前。

 

自分でトラックを買い、個人で走ることができた時代です。

年収1000万円以上

 

 

 

 

 

令和4年で一番多い年齢層  

50歳〜54歳   539.553人   

55歳〜59歳   472.983人 

 

この年代がこれからどんどん定年を迎えます。

あと10年です。

2035年頃、トラック業界はどうなっているのか?

 

2024年問題の比ではないくらいにドライバーがいなくなっていることでしょう。

 

何も変わらない、変えようとしない運送業界ですから、多分そのままいくと思います。

 

 

 

 

 

           
 

 

 

 

 

・今の時点で、何も対策をしていない物流会社。

・求人を出しても誰も入らない運送会社。

・入社しても1ヶ月で辞めていってしまう運送会社

 

 

なで、人が入らないのか?

なぜすぐに辞めてしまうのか?

なぜ面接はくるのに辞退されてしまうのか?

 

 

本気で考えなけれなりません。

 

来年の2024年4月になってから人を集めても遅いからです。

 

その頃には、ちょっとしたパニックが起こり、さらになろうとする人が少なくなるでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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