大型免許の取得者数
平成27年(2015年)で435万人
令和3年(2021年)で412万人
6年で23万人の減少
この数字だけでは計り知れない。高齢化
急激に高齢化が進んでいる日本。70歳以上の定年を迎えた人も多く大型免許を所持しています。
2004年での70歳上の大型免許保有者は・・・・・およそ20万人
2015年での70歳上の大型免許保有者は・・・・・およそ68万人
令和3年で70歳以上の大型免許保有者は・・・・およそ94万人
435万人 − 68万人で370万人
412万人 − 94万人で318万人
数字だけで比較すると、23万人の減少ですが、実際のところ現役世代の減少は52万人になります。
2004年で比べるとさらに、絶望的な数字です。
若者の大型免許
2015年の 20歳〜29歳の大型免許取得者 132.343人
2015年の 30歳〜39歳の大型免許取得者 548.302人
2015年の 40歳〜49歳の大型免許取得者 1.008.760人
2021年の 20歳〜29歳の大型免許取得者 133.941人 (-1.598)
2021年の 30歳〜39歳の大型免許取得者 371.605人 (-176.697)
2021年の 40歳〜49歳の大型免許取得者 847.030人 (-161.730)
20代の取得者数は変わっていないように見えますが、少子化の影響も大きいです。
平成16年度(2004年)の20歳〜29歳の大型免許取得者は343.878人
平成16年度(2004年)70歳以上の大型免許保有数は、196.419人
急激に少なくなったのが30歳から44歳の人たち。
この年齢層で思い浮かぶのが・・・・就職氷河期世代 リーマンショック世代
私もその世代ですが、当時の労働環境ほど悲惨なものはありません。
仕事がない
低賃金
ブラック
雇ってやっている
代わりなんかいくらでもいる
2重派遣
リストラ
円高
有名大学を卒業しても中小企業
就職氷河期世代から大型免許の取得が少なくなっている。
考えるに、
・ブラック企業ばかりであること
・免許すら取るお金がない状況
・規制緩和で働いても儲からない。
トラックに限った事ではありません。
現時点でかなりの人手不足になっている教師
教員不足
就職氷河期に採用を控えたツケ
40代の優秀な教員不足に悩んでいる自治体が多いと聞くが当たり前
今になって採用するって言われてもブラック職場でなりたい人がいるわけがない
#教員免許
#教員採用試験— 派遣社員のつぶやき(はつぶ) (@haken_voice) February 6, 2023
今現場では、就職氷河期世代がすっぽり抜け、超過残業、授業に影響が起きてきている。
県教委 新年度 教員不足の場合 40人学級に戻す方向で調整|NHK 沖縄県のニュース
‥これ、ダメやん。というか、首相は戸田市なんぞ行かずに、こっちを視察して方がいい。こっちの方が深刻な問題。#教師のバトン https://t.co/OgLevfFz8B— もょもと(no war) (@bigface1979) February 13, 2023
本来ならば、今頃バリバリ働いているはずだが、
優秀な人間でさえ使い捨ての派遣で使われ、愛社精神を持った人間は劇的に減り
目先の利益を優先し、人件費カットばかりに目を向けた日本企業(当時の経営者はただ人件費をカットするだけでごまかし自身の保身に重きをおいた)はさらにそこから衰退。
人を育てる事をしなかったツケが現れ始めている。
歪な年齢構造のトラック業界
多いのはもちろん50代60代。
なぜこの年代が多いか?
人口バランスもそうですが、
昔の運送業界は、儲かったからです。
・やればやるだけお金になる。
・過積載なんて当たり前。
・猛スピードで走る大型トラック。
寝ずに走って荷下ろして、すぐにまた現場へ。
ましてやバブルの時代。そうした働き方がおこなわれていました。
しかし、無謀な運行で事故が多発。
大きく規制されることになります。
30代・40代が少ないということは・・・
この先事業がうまく継承されずに廃業していくことになります。
いきなり20代30代の大型保有者が多くなることも考えづらい。
このまま少なくなっていくことでしょう。
少なくなれば小さな運送会社はドライバーを確保できない。
ドライバーがいなければ荷物は運べない。
荷主は違う会社を探すことになるでしょう。
人が少ないということはチャンスでもあります。
大型免許を持っていて損することはないはずです。