乙4類
受験者数はおよそ年間25万人 合格者8万人ほど 合格率は33%
3人に2人は落ちることになります。
そんな資格が簡単なわけありません。
ある程度真面目に勉強しないと普通に落ちます。
特に学生ではなく社会人になって化学なんかに関係ない仕事をしている場合、覚えることがかなりあります。
合格率が低い理由
よく見ると申請数と受験数が違います
令和4年
申請数 252.899人
受験者数 223.009人
合格者 70.211人
およそ30.000人が申請はしたが受験しなかった計算になります。
30.000人 ✖️ 4500円 =1億3500万円
中には申請したから勉強してないけど、とりあえず試験だけ受けに行くという人も多くいると思われます。
受験した時も、既定時間を過ぎたらすぐに退出する人がかなりいました。
そういった人たちが合格率を下げている模様です。
じゃあなんで申請したの?
確かに勿体無いだけです。
主に
会社側が強制的に受けさせる
工業系の高校生は受験必須
意外に難しくて途中で挫折
忙しくて思ったように時間を作れなかった。
などなどでしょう。
乙4の難易度を上げている理由
乙4の解答用紙はマークシートですが、
法令
物理・化学
性質・消化
と3つに分かれており、各科目ごとに60%を取らなければ合格になりません。
さらに法令15問
物理・化学10問
性質・消化10問
と問題数が少ない。
問題数が少ないほど、わからない問題に当たった場合、焦ってきます。計50問で各6割の方がまだ受かりやすいように思えます。
また、問題用紙は持ち帰りできません。
そのため、数多く出ている参考書などのは予想問題ということになります。
テキストと問題をやれば問題ない?
必要勉強時間は40時間〜60時間と言われています。
FP2級は150時間〜300時間
FP2級も持っていますが、正直なところ同じくらいの難易度のように私は思いました。
理由は、FPの場合、身近に感じることが多い税金、所得、資産、金融、不動産なんかのことに対して、
乙4は、普段全く聞かない事柄ばかり。それだけ覚えることが多く、覚えにくい。
勉強方法は、テキストを最後まで読む。
ネットに転がっている問題を解く
もう一度テキストを読んで理解度を深める
あとはひたすら問題を解きまくる
これでなんとか合格できました。
結果は
法令94% 物理化学70% 性質・消化80%
まあまあの結果ですが正直、物理化学は落ちたと思うほど問題は難しかった。
特に物理・化学と性質・消化。かなり細かいところまで知っておかないと間違える問題ばかり
問題もネットで見たような簡単なものは少なく、見たこともない問題が2、3問出ていました。
上位資格・甲種に挑戦するには???
甲種は乙種の上位互換になります。
受験資格もあり
大学等において化学に関する学科等を修めて卒業した者
大学等において化学に関する授業科目を15単位以上修得した者
乙種危険物取扱者免状を有する者(実務経験2年以上)
乙種危険物取扱者免状を有する者
修士・博士の学位を有する者
大学に行ってなく実務経験もない人が唯一取得できる方法が
乙種危険物取扱者免状を有する者
乙種の資格4種類以上を持っていれば受験資格に該当します
第1類または第6類
第2類または第4類
第3類
第5類
そんなに?と思うかもしれませんが、乙4類を取得した場合
残りの類は性質・消化のみの勉強でよくなります。
法令、物理・化学は免除
併願可能ですので一度に複数受験可能
第1類 10問
第3類 10問
第5類 10問
に合格すれば甲種受験資格が手に入ります。
甲種は全てに対応できるのに就職する場合にかなりメリットがあります。
合格率は30%〜40%
乙4と変わらないと思うかもしれませんが、甲種を受験する人はガチ勢です。
実際に仕事で携わっている人
どうしても取得していい会社に就職したい人
大学で勉強している人
そういった人たちが受験して30%〜40%となるとかなり難しい試験になることでしょう。
乙4まとめ
・ポイントは暗記になります。
試験ではかなり細かいところも出てくるので、ちゃんと物質ごとに理解しておくことが重要
・テキストプラス問題で合格はできるが、問題集を別途購入してやり込めば合格率は上がると思われます。
・わからない問題も出てくるが、時間はかなり余裕があるので後回しにしてじっくり考えることをお勧めします。
理由は基本的なことの応用なので考えこめば、何か閃く可能性がある。
・テキストよりも問題を解くことに重視する。
乙4の場合、受験者数も多いことから問題集が多く出ています。
なんで協会側は問題を回収するのか?
理由を考えた場合、問題を作り続けることが困難だからでしょう。問題を作るにも限界があります。
ましてや乙4類というカテゴリーの中だけで作らなければならないのは大変です。同じ問題を出したら簡単に解かれてしまって合格者が激増しては試験の意味がありません。ということは必然的に全く同じではないが同じような問題構成にしなければならない矛盾。
問題集を出版している会社も実際に試験を受けてどんな問題なのか?持ち帰りはできないがある程度暗記して作っていることでしょう。