生保レディとは、もっぱら生命保険を販売する女性のことです。
よくハローワークの入り口付近で常にウロウロしている人たち。
あれはハローワークに求人を探しにきた人を、勧誘するために立っている生保の人たちのようです。
なんで勧誘するのか?
生保レディにはノルマがあります。保険の販売だけではなく、新規の生保レディを見つけてくるというノルマもあるのです。
しかし、あんな露骨に・・・しかもハローワークの前で堂々と手当たり次第勧誘している・・・・それって行政的にOKなんだろうか?
新規の生保レディーを常に募集中?
ということは、さぞ忙しいのだろう・・・・まあ保険会社といえば大手の企業ばかり。
生命保険で言えば、日本生命・アフラック・第一生命・ソニー生命・東京海上日動などなど。
CMでもよく流れているんではないでしょうか?
あ〜あのCMの会社だ。超大手じゃん。それが休職中の私に直接オファー?
もしかして声をかけてきたこの人は、私のまだ発揮されていない本当の能力に気づいているのではないだろうか?
だから私にあの有名な会社の社員の人が・・・・・そうです。生命保険会社がバンバン大金使ってCMを流すのは、こういったカモを釣るためにも有効な手段だからです。
もうこの時点で、休職中の人は、周りなんか見えていません。
周りのあらゆるところでハローワークから出てきた女性全員が声をかけられていることに・・・。
生保レディ・・・・
生保レディと呼ばれる人たちは、全国に20万人ほどいるようです。
表向きは正社員の雇用と勧誘された時点で言われるが、実際は経費自己負担、キツいノルマ、目標未達の場合は給料カット。
お客さんに配るサービス品(グッズ・カレンダー・お菓子・名刺)も実費購入。自分で確定申告。
社会保障のついた個人事業主という形になるようです。
そしてこの生保レディという仕事・・・・毎年4万人が新たに入り、4万人は辞めていくという異常な現状。これをターンオーバー(新陳代謝)というようです。
究極の人材消耗品体質
なぜ、4万人も毎年辞めていくのに、会社は成り立っているのか?
そしてなんで毎年4万人も新たに入ってくるのか?
まずは毎年新たに入ってくる理由。それは前述の通りで既存の生保レディは人材を加入させることもノルマに入っています。保険売るだけではなく、新たな人材を集めることで報酬が上がっていく仕組み。
そして毎年4万人が辞めていく理由。
それは、ノルマを達成できず、給料は10万円以下。生活ができずにどんどん辞めていく。
勧誘の時は正社員の雇用。と言われますが、実際は3ヶ月間の給与補償があるくらいです。
その後は、ノルマを達成できなければどんどん減らされていくことになります。
なぜ3ヶ月間???これも非常に合理的にできています。
その3ヶ月の間に、親、旦那、兄弟、親戚、友達、同級生に保険を売ってこい。まずはそこからだ。
親、兄弟だったら、娘や妹にお願いされたら話は聞いてくれることでしょう。折角、大手の会社に入ったんだから家族も応援したいはずです。そこで初めて売上を作ることができる。
しかし、親・兄弟・親戚にお願いする・話を聞いてもらうことはそこまで難しくはないでしょう。
問題はそこからです。
友達・同級生・近所の人あたりを手当たり次第に声をかけた後は、ひたすら営業するしかありません。
・アポなしで一般宅のインターホンを鳴らしていく。
・SNSで声をかけていく
・企業に行ってひたすら声をかけていく(昔は会社に知らないおばちゃんが事務所に入ってきて、常に声をかけていた時代がありました)
最終的には自爆営業
自爆営業とは友人や知人に保険書に記入・捺印してもらって保険成立させてもらうが、その保険料を払うのは生保レディが自分で払うというやり方。
さて?????
知らない人に声を掛けたからと言って、保険に入ってくれるのか?そんな訳ありません。
もう既に既存の場所は、今までの先輩たちが周りつくしている事でしょう。
アポなし訪問にウンザリして、今では勧誘、セールスお断り、通報します。なんかのステッカーまでインターホンに貼られているところも多くあります。
そこで思うこと。なんでそもそも生保レディという言葉が浸透しているのか?
それは、レディ・女性ということをうまいこと使えということを暗示しているように思えます。
よくファミレスなんかにいくと見る光景。
冴えない男がひとりに、スーツをきた若めの女性が2人、計3人で向かい合って話をしている。
側から見ると非常に違和感のある組み合わせに見えます。
話を聞いていると・・・・・・だいたい保険の契約をしています。
月2万円くらいなら・・・まあいけるっちゃーいけるけど〜と冴えない男が強がります。(本当はかなり厳しいはず)
女性はニコニコして話を進めます。
隣には、早く契約させたい先輩が目を光らせながらニコニコしています。
では、この内容でよろしいでしょうか?
冴えない男は、こんなに可愛い子と話すのは久しぶり・もしくは初めて。話をできるだけ長くしたいと話をし始めます。
それをニコニコしながら聞く女性。
ニコニコしながら女性の足を蹴る、先輩女性。
なんだったら、もう一つ付随保険を売りつけたいと思っている先輩女性はちょっとお手洗いと言いながら新米女性に暗号・サイン・またはメールで次の流れを指示する。
可愛い女性の二人っきりになった冴えない男は、その状況に高揚する。
まるでデートしているみたいではないか。しかもこんな可愛い子と。周りの連中はさぞ羨ましがっているはずだ。
そんな夢のような状況を謳歌しているのは一瞬、お手洗いから帰ってきた先輩女性が席に着いた瞬間に、パターンBが発動され瞬く間に、その時間は終了し、後は毎月の保険料を払い続けるという長い長い年月が過ぎていきます。
人脈=保険契約件数=お金????
ネットワークビジネス・オレオレ詐欺・出会い系と同じ?
実際のところ大手の保険会社。立地の良いところに高層ビルを建てていますよね?保険会社というのはそれだけ儲かります。
なんで日本人はこんなにも保険に入るのか?
それはいざ病気になった時、人様に迷惑をかけてしまった時、災害にあった時・・・・お金がない。
日本人は人に迷惑をかけてはいけない。それを小さなことからコンコンと教育・洗脳させられます。
自己犠牲の精神で言えば、日本人は世界一位でしょう。
だから日本人は万が一の時のために、よく内容もわかっていないのに保険に加入していく。
保険会社は、加入者の保険料でビルを建設・投資する・買収する。
保険料は毎月加入者から入ってくるのでキャッシュは潤沢です。
何せ東日本大震災という大災害が起こった時でさえ、保険料を払わなければならない大手保険会社会社は潰れませんでしたよね?
保険会社は、綿密な計算によって保険料を試算しています。どんな事が起きても勝てるように最初から作られているのです。言い換えると保険料を払う加入者は保険会社が儲かる以上、最終的には損をするとも言えます。
そんな事を知ってか知らずか、
・保険会社は儲かる
・保険会社がやっているのは人海戦術
・保険会社は女性を多用する
・日本人は真面目で騙しやすい
ネットワークビジネス・ネズミ講・オレオレ詐欺・出会い系・美人局・スカウト。
構造的には似ているようにも思えてきます。
この業界の体質は、実際のところ、昔から問題にはなっていました。1960年代後半ころから。
しかしこの半世紀。問題にはなるが有耶無耶にされ、結局話題は消されていく。どこかで聞いた話ですね〜(ジャ●ーズ)
何も知らない若い女性はその度に勧誘されて親族を契約させられるがノルマが達成できずに辞めさせられていく。
結果的に残るのは、その子が契約してきた保険契約で会社は利益を取り続けるわけです。
時代は変化していっている。この生保レディという明らかな異種構造。
そろそろ考え直さないとジャニーズ事務所や中古車販売業界なんかの二の舞にならなければいいが・・・・。