【物流と人手不足】一度値下げすると元の値段が割高に感じてしまう|トラック・軽貨物

 

 

 

 

 

 

なぜ運送業は人手不足なんだろうか?

 

 

 

 

今の流れはこうです

 

大きな運送会社に仕事がいく

 

そこだけでは捌き切れない。

 

下請けに仕事を流す。(マージン発生)

 

そこも手一杯

 

さらに仕事を下に流す(マージン発生)

 

そこもいっぱい

 

さらに下に流す(マージン発生)

 

・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

閑散期と繁忙期


 

運送業は閑散期と繁忙期があります。

どこの業種でもあると思いますが、運送業の場合その差が大きい

 

どこの会社も閑散期に合わせた人員にしていることでしょう。

仮に繁忙期に合わせた人員の場合、閑散期になった時、人が余ることになって人を遊ばせてしまうことになる。

 

 

上の例になぞると、閑散期なれば大きな運送会社からの仕事が少なくなる。

少なくなれば下も全部少なくなっていく。

 

 

 

特に個人宅配の場合、繁忙期は毎年同じです。

どこの会社も社員ではなく、委託という形で契約させられます。

 

つまり、繁忙期がすぎると仕事がなくなるという現状

 

Amazonフレックスだけだとヤバい|オファー激減とデリプロ【2022年2月レビュー】

 

 

 

 

長距離輸送や工場製品などの輸送会社


 

こちらは個人宅配よりかは安定しています。

契約も正社員契約がほとんど。

 

いるのは大型免許・牽引免許・大型特殊 フォークリフトなんかが必要になります。

 

 

こちらならばしっかりしているし、波も少ない。給料も月給で社会保険・・・・・ですが

人手不足は解消されない

 

 

 

トラックドライバーがなぜ儲からない仕事になってしまったのか?



 

 

 

 

荷主至上主義


 

この考えがある限り、人手不足はなくならない。

 

長時間の待機
荷積み・荷下ろしの強制
遅刻による損害請求
運賃の値下げ

 

 

 

仕事をやってあげているという荷主さんも多いです。

 

代わりならばいくらでもいる。

 

嫌なら無理なら他に回すだけだよ。

 

でも今、解約したらそちら困るでしょ?すぐに新しいとこ見つからないでしょ?

 

とりあえず、値下げしてくれない?

 

ついでに、荷積みもお願いね。

 

パレットは回収ね。その分荷物多く詰めるでしょ。

 

 

 

完全に下に見ている荷主。

運送会社から解約という話はあまり聞きません。

 

 

 

 

 

 

 

ギリギリの採算と低賃金

 

 

運賃を下げられる。

 

下請けの下請けの下請け・・・・

 

特に間に何もしない中間業社が入るだけで利益は少なくなります。

 

利益が少なくなれば、給与も賞与も少なくなり、さらに長時間の労働も強いられるのが今の運送会社

 

 

 

 

 

 

 

女性が働きにくい

 

 

大型ドライバーの場合、女性は2%ほどしかいません。

 

トイレにいけない
荷物が重い
環境が整っていない
育児休暇取れない
家に帰れない

 

 

 

 

           
 

 

 

 

 

人身事故のリスク

 

公道を使用する限り、事故のリスクはいつでも起こります。

 

どんだけ気をつけていても、ぶつけられる危険性もあります。

 

 

 

また、長時間の運転や渋滞で注意力が散乱し、ブレーキが遅れ人身事故

 

運転する時間が長くなれば長くなるほど、事故になる可能性も上がる

 

事故を起こした場合、損害は果てしない。一発で廃業になるリスク

 

 

 

 

 

 

2024年問題

 

 

年間の時間外労働の上限が960時間

 

月45時間を超える時間外労働は年6回まで

 

月60時間超えの時間外労働への割り増し賃金(25%から50%以上)

 

業務から業務のインターバル時間は9時間以上

 

 

 

 

 

 

 

企業努力

 

 

企業努力を間違えた方向に行うと、最終的には歪みが生まれ、人がやりたがらない業種になる。

 

物流が止まれば、全てが止まります。

 

それを利益最優先で肝心なドライバーが劣悪な環境になる。

 

 

 

 

2024年の法改正で強制的にドライバーは今までよりも稼げなくなります。

 

会社は一人当たりの運べる荷物の量が減るので、さらにドライバーが必要。

 

しかし、今の条件でやろうとする若者はいるだろうか?

 

逆に辞めていく人の方が多くなっていますのではないか?

 

そうなれば今まで通り荷物が運べれない時代が到来します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

下げるのは好きだが上げるのは嫌いな日本企業

 

 

日本人は値下げ交渉が本当に好きです。

 

1円でも安く買う

 

見比べて安い方を買う

 

そうすると満足感を得る。

 

 

それが少しでも値上げしたら、劣化の如く不満をもらす消費者。

 

 

 

労組の賃金値上げもそうです。(一度上げたら下げるのは困難)

 

食品の値段もそうです。(国産豚肉398円 アメリカ産豚肉298円。売れ残っているのは大体国産の方)

 

ネットショッピングもそうです。(正規品だろうが類似品だろうが安い方を買う)

 

 

 

 

 

一度下げると元の値段が割高に感じてしまう。

 

だから荷主は安い方安い方へと業者を模索する

 

 

 

安く請け負う会社は、利益が少ない。

利益が少なければドライバーの給料も少ない。

だから無理な長時間労働をして賃金を稼ぐ。

むりが語って、事故を起こす。

 

 

その歴史が物流業界とも言えます。

 

 

今回の規制でどうなるか?大きな運送会社は大丈夫でしょう。

(今まで通りクリーンな環境・トヨタと下請けの構造と同じ)

 

問題は劣悪な環境の数多くある小さな運送会社。

 

 

 

 

 

 

 

逆に考えるとチャンスでもあります。

 

 

この先、ドライバーは法規制によって守られる。つまりブラックな環境は違法になります。

 

 

 

これ以上ドライバーが少なくなれば、賃金を上げるしかなくなります。

 

 

安い賃金の会社を探して、最終的に荷物が運べなくなるのがいいか?

 

賃金を上げてドライバーを確保して荷物を運んだ方がいいのか?

 

 

 

そんなのは一目瞭然です。

 

荷物が運ばれて市場に流れない限り利益は生まれません。

 

若者の免許が離れが起こっています。大型免許に希少価値が生まれる

 

持っていて損はない国家資格になります。



 

 

 

 

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。