地方移住、田舎暮らしに憧れを持っている人へ。
Focus
✅都会に疲れた
✅家賃が安い地方に移住したい
✅静かな場所でのんびり暮らしたい
✅行けばなんとかなるだろう
✅まだ若いし、仕事くらいすぐ見つかるだろう
✅自給自足な生活に憧れる
✅キャンプや登山がいつでもできるところがいい
これぐらいの考えで移住を考えてはダメです。
こうした考えで田舎暮らしを考えていると・・・・
実際のところ田舎や過疎地域で暮らしていくには、現実的に難しい
あなたが都会に住んでいるのならば、まずは田舎で3ヶ月生活して見ることをオススメします。
都会暮らしに慣れていると起こる弊害
都会よりも疲れる
自然が豊かで、人が少なくて、空気が美味しくて、自給自足ができる田舎
しかし、それを感じるのは最初だけです。
言い換えると
・仕事がない、もしくは低賃金で重労働
・スーパーもない
・夜6時に閉まるお店
・町に1件の飲食店
・野菜を育てるのはそんな簡単じゃない
・駅まで5キロ
近所付き合いは、都会暮らしには異次元に難しいかもしれない
今では隣に誰が住んでいるかもわからない。それが当たり前になっています。
それでも生活ができてしまうところが怖くもありますが・・・。
田舎では、隣に誰が住んでいるかわからないと言うようなことはありません。
自分から挨拶に行き、会合があれば出席しなければいけません。
田舎暮らしで一番失敗するのが、静かにのんびり暮らしたいと言う人。
田舎に行けば一人では暮らしていけません。
周り近所の協力。
助け合うのが当たり前。
人が集まれば、お茶出しや掃除、準備、片付けなんかも無償でやらなければいけません。
何かのイベントがあれば積極的に参加しなければいけません。
田舎のゴミ出し
田舎のゴミ出しは非常に厳しい。
不特定多数ではなく、出す人は決められるので特定されます。
また、袋を開けてチェックすることも平気で行われる。
自分が出した後に、ゴミ出し場が汚れていた場合、『あの人は、汚れていても掃除しない人。自分だけよければ良い人』と陰口を言われることもあります。
電気 プロパンガス
田舎に憧れを持つ人のイメージは、だいたいが春や初夏、秋なんかの過ごしやすい季節を想像していることでしょう。
しかし、当然ですが田舎にも梅雨があり、冬があり猛暑があります。
冬の寒さは、度を越してくる場所も多々あります。(マイナス温度と積雪)
その場合、築年数の古い大きな家を購入してしまうと、中はとんでもなく寒くなっています。
電気代、灯油代、プロパンガス。
かなりかかります。
田舎の場合、停電になることもよくあります。
電気で動く石油ファンヒーターやエアコンではなく、ストーブ(乾電池で始動)を使うのはそのためです。
人がいない寂しさ
家に帰った時に、誰もいない冷たくて寂しい感じ。
都会のマンション暮らしでも感じると思いますが、田舎の場合、比ではない
隣近所が誰もいない
人が住んでいるところまで100メートルなんて普通です。
あたりは街灯すらなく真っ暗、誰もいない。なんの音もしない。
玄関を開けるとさらに寒い空気。
この寂しさは、一人が大好きな人でもなかなか慣れないと思います。
ファストチェーンがない
都会暮らしでなくても、ある程度の場所ならばもはや当たり前にある
松屋
吉野家
すき家
ガスト
スシロー
マック
ココイチ
王将
なんかのチェーン店
値段も安く、料理を作る時間のない若者には必須のお店と言えます。
しかし、チェーン店も商売です。
売り上げが見込めない場所には、お店を出すわけにはいきません。
残念ながらこういったお店がないと言うことは、その場所は売り上げが見込めない。出店しても赤字にあるだけの過疎地域と言えます。
掃除、洗濯、料理
⭐️ 掃除
田舎では1戸建てやファミリー向けの集合住宅が多い、逆にワンルームなんかは少なくなります。
そのため、掃除や庭の手入れなんかでも想像以上に時間がかかることになります。
⭐️ 洗濯
洗濯はしやすそうです。ただ、虫が洗濯物にくっついてきますので注意が必要です。
⭐️ 料理
上記のようなファストチェーンがない場合。
スーパーまで片道5キロなんかの場合。
18時には閉まってしまう商店街。
仕事をしている人は、料理を作るのも一苦労です。
近所の人のおすそわけ。
これがありがたい反面、何かとめんどくさい。
もらったら必ず返さなければいけない。
相手は、お返しはいらないからと言いますが、これを真に受けて本当にお返ししないと、仲間外れにされていきます。
また、野菜や料理を貰ったけど大量すぎて食べきれない場合、
それをそのまま捨てることはできません。
ゴミ袋も監視されていますから。
何も考えずに捨てて、相手が発見した場合・・・・大変なことになるのは目に見えています。
虫との闘い
梅雨、夏、暑い、夜。
虫が大量に発生します。
虫といっても田舎の虫はデカイです。
バッタ、蜘蛛、蚊、ゴキブリ、ネズミ。
虫がいない田舎はありませんので、それはどこに行くにも覚悟しておかなければいけません。
また、野生の動物
いのしし、鹿、猿、たぬき、ハクビシン、狐
これらも、作物を食い荒らしていきますので注意・対策が必要
消防団に入らないと村八分になる
若い人は半強制でこの消防団に加入させられます。
町のためを理由に、入るのは当然の義務のような感じで迫られます。
お金を替えさない = 税金が取れない
自然はそんなに甘くない
夜がやたら長く感じる
車がないとどこにも行けない
やってあげて当たり前の文化
高齢者は比ではないぐらいに多い
都会でもだいぶ高齢者が多くなったなと思うことがありますが、田舎はその比ではありません。
高齢者だらけです。
子供を見かけるのが珍しくなるくらいに。
近未来過疎地域の半分は消滅する
子供は田舎暮らしを求めていない
子供が小さい場合、またはこれから結婚していく場合。
子供の立場で考えた時、果たして子供は自分が選んだ田舎をどう思うだろうか?
子供は、誰とどれだけ出会うかで将来の選択肢が広がります。
田舎で同級生も数人で、周りは高齢者ばかりのところで育った子供が将来どうなるか。
子供は住むところを自分で選ぶことはできない。
親が住んでいるところが、住まいになる。
子供の将来を考えて移住を考える必要があります。
高校にもなればおじいちゃんおばあちゃんがいる家(自分が生まれ育った場所)から学校に通うと言いだすかもしれません。
都会に比べていいことといえば、空気が美味しいぐらいでしょうか?
お金の魔力
都会に住んでいる人は、すでにお金の魔力に取り憑かれています
何をするにもお金が発生する
稼ごうと思えば、自転車でご飯を運ぶだけでお金がもらえる
お金があればあるほど、贅沢な暮らしができる
田舎には、こういった考えがあまりない
UBERなんかのフードデリバリーもありません。
注文する人が少ないからです。
500円も払って持ってきてもらうならば自分で取りに行くし、近所の人がついでに持ってきてくれるのが当たり前。
ついでだからそこにお金は発生しない。
田舎は物々交換で成り立っている
お金を替えさないということは、帳簿的には0円です。
本来ならば、売り買いして取引され、その額によって税金が変わってきますが、物々交換はそれがありません。
お金が発生しなければ、国は税金を取ることができない
そうなれば、公共工事やインフラの整備も国の財源に頼らざる得なくなります。
このお金を替えさない生活
最初は、新鮮に映る事でしょう。
お金のいらない生活
物々交換
助け合いの生活
しかし、どんどん息苦しくなっていきます。
自分がやってあげた労力と相手の労力をどうしても比べ始めるからです。
お金が発生しない = 財源が確保できない = インフラの整備ができない
お金を稼ぐ魔力
・仕事が順調にいき、お金がどんどん増えていく。
・自分は何もしなくてもお金がどんどん増えていく。
・人を働かす事で、お金がどんどん増えていく。
これらを経験すると、お金の魔力からは逃れられません。
田舎に行って、時給900円で働く。
野菜を作って1つ80円で売る。
いくら売っても、いくら働いても稼ぎは知れている事でしょう。
自分の労力と自分の時間を考えた場合、どんどん追い詰められていく。