今回の話は個人宅配ではなく、
大型トラックでの運送能力が人手不足と2024年問題で大変なことになるという話
2030年 貨物の3分の1がトラックで運べなくなる????
2030年に10億トン近い輸送力不足に陥るという何とも恐ろしい話が運送業界では話題になっています。
なぜか?
ひとえに人手が足りない
・免許の改正 == 普通免許3.5トン未満 準中型3.5トン7.5トン未満 中型7.5トン11トン
以前は普通免許で8トンまで運転できたが、今は3.5トン。
つまり佐川やヤマトなんかの4トントラックも普通免許ではできないことになります。
・運賃値下げ競争 == 給料も低い
・長時間労働
・荷役サービス
・荷物の積み込みも手作業
・破損事故のリスク
・長時間の待ち時間
・遅延は絶対に許されないプレッシャー
・高齢化
・2024年問題
・外国人実習生も使えない
大型免許を取得するには、普通免許を取得してから3年以上が必要になります。
満21歳以上
両目0.8以上
それに加え日本語能力も必要ですし、最大の理由が外国人実習制度は5年が最長
日本に来てすぐ普通免許を取得しても(多分難しい)大型は普通免許取得3年以上という縛りがあるので、
最長で働けるのは1年〜1年半が限界。全く割に合わないの現状です。
なぜこんなことが起きてしまっているのか?
発端は、運送会社設立の規制緩和
規制緩和することで、新規参入する小規模運送会社がたくさんできることになりました。
運送会社がたくさん増えれば、当然価格競争による運賃値下げ合戦が始まります。
他の所よりも安く
他のところよりも早く
他の所よりもサービスよく
これにより
運賃合戦によりドライバー自体の給料も低下
早く届けることを求めすぎた結果、事故、長時間労働が当たり前に
他の所よりもサービスを良くするために荷役も担当。少しでも荷物を載せるべく、パレットから下ろして手積み
これもどうやら小泉首相の時代のようですね。
派遣法改正で日本の格差を作り上げただけではなかったようです。
人手がいないならば賃金を上げればいいだけじゃん
賃金を上げてドライバーになる人を増やせばいいだけの話
ですが、これができないのが今の物流業界
運賃値上げを元請けに強要したら取引を打ち切られるかもしれない((((;゚Д゚)))))))
どこもかしこも行動を取らずに、ひたすら耐え忍んで他者が倒産するのを待っているような状態
ライバルが倒産すればドライバーが市場に回る。
ドライバーが入れば、仕事を今の状態で受けれる。
完全に受け身の考えしかないのが日本のいいところ?
しかし、この考えは問題の先送りでしかない。
この業界自体に入ってくる若者が全く入ってこなくなる
物流業界はブラック
稼げない
事故のリスクが大きい
免許の改正で余計にやろうと思う人は少なくなることでしょう。
わざわざ最初から準中型免許(7.5トン)を取ろうとは思わない。さらに中型免許を取るには2年以上の期間が必要
最終的に誰が困る?
この物流というのは経済の血液というぐらいに大事な役目を担っています。
・物流が止まればスーパーに商品がなくなる
・Amazonで買った商品も1週間先しか届かない
・建築も資材を運べない
・生鮮食品も食べれない
・田舎は後回しにされ壊滅する
・工場はラインが止まって生産できない
物流が滞れば、便利な暮らしはできなくなっていきます。
最終的に困るのは一般消費者
今後も個人宅配だけでなく、物流業界についても投稿していきます。