晩婚化はなぜ起こるのか?
〜現代の常識と現実に迫る〜
1 現在の重要課題 晩婚化
今の時代、30台で独身の女性、男性は珍しくない時代になりました。
バブルを経験している40代、50代の世代と違い
なぜ晩婚化になるのか?
それは、景気の問題、今後の経済の問題が深く関係してきます。
40代、50代。
いわゆるバブルを経験している人たちは結婚に関して、
ごく当たり前なものだと思っている方が多いと思います。
日本の景気は絶好調。
今後も伸び続ける。と思っての結婚感と
不況の時代を生きて、就職氷河期などと言われて、
派遣社員が大勢いる現代の結婚感。
全く違うことでしょう。
不況になると将来が不安になったり、収入が不安定になったりするため、
「結婚して家族を養える自信がない」と考える方が増えていきます。
その結果、男性の結婚意欲が薄れ、晩婚や未婚の人が増えていきます。
2 経済成長を支えた終身雇用と年功序列の終焉
かつての日本は、終身雇用と年功序列によって経済発展してきました。
同じ会社で定年まで働けば安定して収入が上がっていくという安心感があったので、
誰もが若いうちから結婚できていました。
しかし、現代は違います。
派遣社員が増え、年功序列制度も限界がきています。
いつリストラされるかわからず、給料が上がるかどうかもわからない現代は、
結婚しても家庭を守っていけるかどうかわからない時代となっています。
Focus現代の若者は『仕事が安定してから』、『収入が安定してから」と考えているうちに、
そういう日がこないまま年齢をとってしまう。
これが現実になってきています。
3 社会的に自立した女性が増えた
離婚率の増加2016年の婚姻件数は62万1000件で離婚件数は21万7000件でした。
女性が経済的に自立できるようになったため、結婚を急がなくても一人で生きていける
ようになってきているのも、晩婚化の原因です。
わざわざ離婚するかもしれないリスクを抱える。
誰かに養ってもらい一生を生きていく。
死ぬまでお互いを尊重しあって支えていく。
そういった、女性にとって結婚するメリットがなくなってきている。
昔は『女性は男性の後に付いて行くのが当たり前』という考えで、
結婚して専業主婦になるのが普通でした。
しかし現代では働く女性が増えて、女性の社会的地位も昔より向上してきています。
女性が男性より劣っているなんてことはないんです。
IT関係やデザイナーなどを中心に『男性でも女性でも同レベルで仕事ができる』業種も増えたため、
男女の給料に差がない会社も多くなってきました。
特に都会では、全国から集まった優秀な女性社員がキャリアを形成し、しっかりと給料をもらっています。
『一人で生活していくには十分な給料もあるし、仕事も楽しい。急いで結婚する必要がない』
このような意見が、特に都会で働く女性に多いです。
4 結婚する理由はいったいなんでしょうか?
メディアやSNSなどを通して多様な価値観が広がり、
『結婚が全てではない』
『結婚よりやりたいことがある若者が増えた』
ことも、晩婚化の要因です。
それぞれが生きたいように、自由に生きること!!!
それが今の常識になりつつある。
5 出会いの多様化による晩婚化の進行
選択肢の増加
適当な相手に巡り合わない
制限や時間を区切る大切さ!!
物事を決める際には制限があったり、時間に余裕がない方が
いい案が生まれたりする。
逆に、時間が有り余って制限がない場合、選択肢がどんどん増えて
何をやっていいかわからなくなってしまうことが心理学でわかっています。
昔は、地域コミュニティの数少ない候補の中からしか結婚相手を見つけることができず、
地元のお互いをよく知っているまたは、親同士、近所のおばちゃんがくっつけて結婚するのが
主流でした。
しかし今は自由です。SNSの進化、出会いの多様化、合コンなど、
驚くほど簡単に数多くの異性と出会うことができます。
数多くの異性と出会っていい男を見る度に目が肥えてしまい、
無意識により良い人を求めようとする人が増える。
よって、
Focus
『出会いがない』のではなく、
「出会いがありすぎて理想の異性に
出会えないと感じる」
という状況なのだと思います。
実際、この選択肢が多くなりすぎて決められない状態が晩婚化の原因として、
非常に重要な問題の一つになっていると思います。
どうやって結婚相手を決めるのか?
財力で決めるのか? ・・・・・・・いつ日本が破産するかわからないですよ?
見た目で決めるのか? ・・・・・・年をとったら見た目も体系も変わりますよ?
将来性で決めるのか? ・・・・・・本当に成功するのかわかりませんよ?
ただ、好きだから決めるのか?・・・好きという感情だけでは長続きしませんよ?
実際、人の感情なんてゆうのは周りの評価で
突然変わったりします。
今までいい人だと思っていたのに、誰かがその人の悪口を言い出す。
周りの人も同調する。
するとそれが事実と違ってもそれが真実のように広まっていってしまうことがあります。
それでも普遍的に愛せるならいいですけど
人間は、周りの評価を気にする生き物です。
東野圭吾さんの作品
手紙をご存知でしょうか?
非常に考えさせられる作品で上記のことについて映像でご覧いただけます。
6 昔のお見合い制度はある意味よかった
人に決めてもらう。
自分が決めたわけではない。
自分の親が決めたことだから、親を悲しませたくないから死ぬまで結婚生活をおくる。
それぐらい、昔の親子関係は威厳がありました。
自分で決めたことは減点方式
人が決めると加点方式
昔は、初めましてで結婚することもあったそうです。
何も知らない状態からの結婚生活。
むしろマイナスからのスタートかもしれません。
そこから、その人のいいところがだんだん見えてくる。
加点方式ですね。
今は、結婚するまでが一番、恋愛感情が盛り上がる。
結婚式がマックス
しかし、そこからが長い。
長い長い減点方式が始まります。
個人的に思うことは、
AIが人間の感情、性格、DNA、血液型、年齢、年収、等を組み合わせて
結婚する相手を決める。
なずけてマッチング率98%
〜〜〜スーパーコネクター近所のおばちゃん〜〜〜
そんな時代がくるんじゃないかと思っています。
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