タンクローリーで一番多いのがガソリンや軽油なんかを運ぶ、いわゆる白油の仕事です。
ガソリンスタンドや工場なんかに降ろしにいきます。
しかしこのガソリンスタンド。これが今どんどん減っていっています。
1994年がピークで6万421箇所で現在が2万4000箇所ほど
30年でなんと60%も減少しています。
理由としては・・・・
車離れ
人口減少
燃費向上 エコカー・ハイブリッド
電気自動車の未来
などなどこの先もさらにスタンドは減少していくのではないかと思っています。
じゃあ、この先タンクローリーの仕事はなくなるの?
あと数十年なくなりはしないが減っていくことは間違いなさそうです。
2035年までにガソリン車の販売を禁止する方針を立てています。(完全なガソリン車だけでハイブリッドやPHV、FCVはOK)
しかし、不思議なのがこの30年でガソリンスタンドの数は60%減少しているにも関わらず、未だにタンクローリー業界は人手不足の状態が続いている。
降ろし先は減っているのにも関わらず(仕事は減っているのに)人手不足??????
その理由は大型ドライバーの成り手不足
ガソリンスタンドの減少以上にドライバーの成り手が減少していっているというのがよくわかります。
先細りだからタンクローリー業界はやめた方がいいのか?
私の考えは、逆になります。
先細りだからではなく、人手不足だから未経験者には都合がいい。
まずは大型車両。タンクローリー業界は、基本的に大型車です。2トンからスタートや4トンからスタートなんてことはありません。
すぐに大型車に乗ることができます。
また人手不足だから入りやすい。
未経験でも採用していかないと会社も成り立たないという状況
又は、未経験からの方が教えやすい。変に慣れた人は、手の抜き方を知っているので慣れで重大な事故を起こす場合がある。
次にトレーラー。
未経験で1年〜2年ほどやるとトレーラーの道がひらけてきます。
会社としても単車もトレーラーもできた方がいいでしょうし、何よりトレーラーの方が多く積載できるので儲けが大きい。
そして月日が経って、とうとう石油の需要が減り続け、人が余るようになってきた。
もうその頃には、大型車もトレーラーも乗れるベテランのドライバーに成長しているはずです。
多分ですが、その頃にはさらに大型自動車を乗れる人が減っており、大変なことになっている可能性が高いです。
また、この危険物を運んでいたという経歴は他の物流業界にいくとしても有利に働くことになるでしょう。
危険物
= 安全管理の徹底
= 交通ルール・危険予知の徹底
= 無事故無違反
= 優良ドライバーの証
そこから管理者になるのか?辞めて一般貨物へいくのか?はたまた同じ業界や高圧ガス(もしかしたら水素が主流になっているかも)にいくのか?
いずれにしても仕事に困るようなことはないように思えます。
電気自動車の時代は来るのか?
今のところなんとも言えない状況です。
電気自動車は一見クリーンのように扱われていますは、今の段階ではそこまでクリーンとは言えない。電気を作るのに一番使われているのが火力発電。火力発電で何を燃やしているのかといえば化石燃料です。
原発再開?
充電はどこで?マンションの人は?
充電切れたら?
災害時は?
使えなくなったバッテリーの処分方法は?バッテリーには再生不可能な物質が含まれています
日本はこの先人口が減っていきます。それは間違いありません。そのため車に乗る人も減る。ガソリンスタンドも儲けが出ないので減っていく。この流れは続いていくでしょうが、一定数のところで止まりそれだけの需要はあり続けると思われます。どこでもドアが開発されない限り
いずれにしろ物流という仕事。トラックドライバーという仕事は無くならない。少なくとも自分が定年になる頃までは。
未経験からこの物流業界にトライしようと思っているのならば、タンクローリーは中々おすすめだと思います。