スタートアップベンチャー企業
例えば2人で創業しても、
5人で創業しても残るのは1人。
これはほとんどのスタートアップ企業で起きていることです。
Focus
なぜそんなことが起こるのか?
少人数の中、苦労して寝る間も惜しんで新しい価値観を作ろうとした
人間関係です。
深い絆で結ばれているはずですが、結局のところ創業者は社長1人を残して
ほとんどのメンバーがいなくなっていく。
社長の仕事と従業員の仕事。
全員が社長になるわけにはいかない。
スタートアップする中で
大事なのが社長(リーダー)の力です。
社長は会社の顔であり、
圧倒的なリーダーシップで会社を引っぱって行かなくてはなりません。
弱音を吐くことも、
疲れていることを見せるのも、
お金がないことも、
見せてはいけません。
見せた瞬間、会社は成り立たなくなって行きます。
5人で創業した場合、
1人は社長として、顔を広げていき仕事を取ってくる。
他の4人は、会社で期限内に案件をやり遂げていく。
ここからすれ違いは生まれていくことになります。
今まではみんなが公平で意見を気軽に言えていたのが段々、社長と従業員の距離感が生まれてくる。
社長は色々な会社に行って人脈を広げ情報を得ていく。
・たくさんの経営者と話すことで、どんどんモチベーションが上がっていく。
・改善してもっと従業員を働かせよう
・理想の会社にするためにはもっと仕事を増やさなければ。
・遊んでる場合じゃない。
・俺は365日仕事してるぞ
一方、一緒に創業したメンバーは会社で黙々と作業をすることになります。
会社にいる以上、そこまで対人関係に強くないわけです。
そこに社長が・・・・
・いきなり、とんでもない目標を言ってくる
・別に遊んでいるわけじゃないし。
・今の仕事量で限界なんだよ。
・わけのわからない理想ばっかり言ってんじゃねーよ。
・俺たちがどんだけ働いているかもわかってないくせに偉そうに言ってんじゃねーよ。
最終的に
✅あいつは変わってしまった。
✅社長になって偉くなってしまった。
✅あいつにはついていけない。
✅理想ばかりで現実を見ていない。
✅俺はお前にはついていけない。
俺たちはお前の部下じゃない
対等のはずだろ?
となるわけですね。
営業と製造の違いに近い
営業と製造の対立
営業には営業の大変さがあり、
製造する社員は製造する大変さがある。
同じ会社でも全く仕事が違います。
製造からすると
『営業のやつはいつも外で何やってるんだか!』
『いきなり仕様変更してんじゃないよ!間に合わないだろ!!』
『接待しながらいい飯食って気楽なもんだよなー!!』
営業からすると
『何で期限内にこんなこともできないんだ!!』
『設計と形が違うじゃないか!!怒られるのは俺たち何だぞ!!!』
『俺たちは土日もお客さんに付き合っているのに製造はいいよな!!』
となります。
だいたいどの企業もこんな感じじゃないでしょうか?
一度傾くと従業員は一気に不安を増幅させる。
何と言っても、人は噂話が好きです。
恋愛話が好きです。
派閥作りが好きです。
社長と社員の対立は、必ず利益にも直結します。
今まで、会社にいなかった社長がどうやって、また作り上げていくのか?
それまでに、優秀な社員を揃えておかなければいけません。
社長の自分を信用し信頼してくれる仲間を。
多分、共同創業者である人も、いろんな手で引きぬこうとするでしょう。
大事なのは、本当に必要な人間。
それを見極めるのも社長の大事な仕事です。
これらが
スタートアップ企業は一人を残して去っていく 理由になります。
アップルの創業者 スティーブ・ジョブズ
フェイスブック創業者 マークザッカーバーグ
アディダス アドルフ・ダスラー
同じ苦労をしてきた仲間を失って初めて気づくんじゃないでしょうか?
しかし、これは多分乗り越えなければいけない壁なんじゃないかと思います。
今までの、友達感覚の関係では、いざという時の決断ができなくなってしまう。
ビジネスに甘えは通用しない。
どうしても、言いずらい。
だったら、早めに決別して、新しい仲間(創業者ではないから昔の仲ではない)と成長を続けることが大事になってきます。
そこからが本当のスタートアップと言うわけです。