「配送ビジネスを立ち上げませんか?」–アマゾンが日本で起業支援、年2470万円の利益も https://t.co/LiS7Sb4OIY @cnet_japanより
— バンビ運送 アマフレ (@IoqMPAY05gOxXXt) March 30, 2023
Amazonが運営するデリバリーサービス
デリプロ
Amazonフレックス
Amazonハブパートナー
そして今回発表されたのが
デリバリーパートナープログラム(DSP)
適正な報酬ねぇ
単価100円切って配らせてるデリプロやアマフレ見ててよく言わせてるなぁと乾いた笑いしかでないよ https://t.co/O9jW2l93UY
— 慶太@どーでもよくなった (@keita198307) March 30, 2023
になります。
内容は・・・・
Amazonのシステムをそのまま使える
20〜40台で稼働した場合、
年間売り上げ1.49億円〜2.98億円
年間1210万円〜2470万円の利益が見込まれる。
要は、小さな法人宅配会社をたくさん作って、荷物を法人経由で渡す(渡したい)
なぜか?
インボイス制度が今年の10月からスタートします。
デリプロとAmazonフレックス
今はデリプロとAmazonフレックスで働いている人が多くいます。
デリプロ == 法人
Amazonフレックス == 個人
そう。インボイス制度が始まった場合、個人(Amazonフレックス)の消費税分を処理しなければならない。
じゃあ、法人との取引だったら?
Amazonは仕事をそこの法人に委託したという形になるので、適格請求書の発行がスムーズにできる。
逆に個人(Amazonフレックスの場合)、確定申告をしていない人も多くいることでしょう。
そうなった場合、Amazonは仕入れ額控除を受けれなくなります。
この対策として、小さな法人(5名〜40名)を作って稼働させればAmazonは委託したというスタンスを取ることができます。
まあ、よく色々と考えるものです。
主なPOINT
こうすることによって、たとえ小さな法人のドライバーが確定申告をしてなくて
税金を払っていなくてもAmazonは、あくまで委託しただけ。
問題なのは小さな法人の管理ができていないという理由で逃げることができます。
じゃあ既存のデリプロと今回の小さな法人デリバリーパートナープログラム(DSP)は何が違うのか?
大きな違いは、下請け構造
今のデリプロは、大元のデリプロがあり、そこでいろんな法人が人を集めて送り込んでいるという感じです。
中にはただ求人だけ出して、送り込むだけという法人もあります。(契約も委託契約なのでただただ人を送り込むだけで手数料が入るという昔の(就職氷河期時代)派遣会社みたいな感じになっている。)
今回のデリバリーパートナープログラム(DSP)は小さな法人とAmazonが契約するというところが大きな違いになっています。
つまり下請け構造、ダミー会社ができないようになっている。
下請けの下請けの下請けになるならば、今回のデリバリーパートナープログラム(DSP)でAmazonと契約した方が利益は多くなることでしょう。
しかし、問題は少し考えただけでもかなりあると思います。
小さな法人はどうやってドライバーを集めるのか?これにつきます。
今、『求人 宅配』と検索すれば多く表示されると思います。
Amazonフレックスのドライバーは勧誘されたりしているのではないでしょうか?
今回のデリバリーパートナープログラム(DSP)
多分どこも一定の売り上げ配分だと思います。
つまりは、実際に働くドライバーはどこも条件が同じだから判断しにくい。
おそらくAmazonは、Amazonフレックスで稼働している人をデリバリーパートナープログラム(DSP)
に流したいはずです。
しかしAmazonフレックスだからやっているという人も多くいます。
現に私もそうで、今後Amazonフレックスがなくなればこの仕事からは離れることになるでしょう。
また、デリバリーパートナープログラム(DSP)を実際に経営したいと思っている人。
Amazonはそんな甘い企業ではありませんし、ドライバーも一癖も二癖もあるような人が多くいます。
・ちゃんと税金を払っているか?
・いきなり辞めたら今日引き受けている荷物は?
・未配誤配は法人のせい?
・事故を起こしても法人のせい?
・配達クオリティー・クレームが悪くても法人のせい?
・ドライバーが違う人間に仕事をやらせて事故った?
今のAmazonの荷量ではこんなことが日常茶飯事に起こります。
どんな契約でAmazonが法人に委託するかはわかりませんが、小さな法人デリバリーパートナープログラム(DSP)
でこんなことが起きれば一瞬で赤字になり資金がショートすることでしょう。
宅配クオリティーの数字が悪くても委託解除されると思います。
さらにさらに外国人のドライバー
Amazonでは外国人のドライバーが多く働いています。(体感で5〜7割は外国人ドライバー)
おそらくですが、外国人のドライバーは外国人のドライバーで集まって法人を作ることでしょう。
偏見かもしれませんが、
レスキューする場合、大半は外国人のドライバーのところです。
確定申告もしている人は少ないでしょう。
同乗は禁止されていますが、ステーションの外で待っていて合流する外国人の人もいます。
他の人間にやらすということも起き始めるでしょう。
最後に全てにおいて言えることは・・・・・
これらのサービス全てが実際に配達するドライバーにとっては個人委託契約。
ドライバーは全員、個人事業主になります。
ずっと不思議だったんですがなぜ、ここまで個人事業主を使うのか?
トラックの運送会社、トラックドライバーの求人はほぼ正社員での雇用なのに。
この宅配という業界だけやたらと個人委託の立場の弱い人で賄われている。
理由は色々ありますが、また次回に・・・・
インボイスだけではなく、来年には2024年問題が続きます。
小手先の対応ではこの先、物流・宅配ともに大きく壊滅する可能性もあります。
実際に荷物を届けているドライバーが報われなければ、この先もこの仕事はブラックと言われ続ける。