一般企業の経営者が水商売に参入するとどうなるのか?【2】

 

 

 

 

 

前回の話

 

 

一般企業の経営者が水商売に参入するとどうなるか?【1】

 

 

 

 

 

売り上げ300万円の女Qちゃん

 

 

 

 

これがなかなか難しい話になります

 

まずその300万円本当にあるのか?


 

 

彼女の売上伝票を見る限り、確かに300万円は毎月売り上げているようだ。

 

人気も見た感じある。ちょっと強引なところがあるけど。

この強引なところがある

がどう転ぶかで話が全く違ってきます。

 

 

 

 

その300万円


 

確かに自分の売り上げです。

しかし、ここには少しトリックがあります。

 

売り上げ = 自分のお客さん = 自分のお客さんの紹介のお客さん

 

 

いわゆるというやつです。

最初のお客さんが、どんどんいろんな人と来てくれることで、その人たちが枝としてまた違うお客さんと来てくれる。

 

こう言ったお客さんを持っていると一気に売り上げは跳ね上がります。

 

接待で使うお客さんや会合やパーティーなんかで流れてくるお客さんですね。

 

そう言った売り上げも自分の売り上げに含まれます。

 

しかし、そこで問題が出てくる。その枝できたお客さんは、誰を気に入っているか?

 

当然、最初のお客さんは自分のお客さんです。

しかし、その枝で来たお客さんは、同じ女の子を気に入るということはない。

紹介してくれたお客さんと取り合いになって喧嘩になってしまいますから。

 

 

そうすると、違う子と仲良くなり、その子が引っ張ることに。

注意点は、その引っ張っている女の子の売り上げにならない。売り上げはあくまでも300万円の女Qちゃんの売上になります。

 

 

仮にその子も一緒に自分の店に来るならばいいでしょうが・・・・・・その子からしたら正直なんの意味もない

 

300万円の女Qが辞めれば、今呼んでいるお客さんは自分の担当となり、その分給料も上がることになるからです。

 

さらにお店側は、ついていかないようにさらに割増で報酬を上げることもします。

 

 

さらにさらについていく気のない今呼んでいる女の子。

今働いているお店は気に入っているし、

いつも強引なやり方をする300万円の女Qが元々好きじゃなかった。だからお客を取るつもりでいつも接客していた。

そして、今のママを尊敬しているから他の店にいくことはない。

 

 

 

300万円の女Qちゃん

『ふん!まあいいわ。どうせ大したことないし。』

『私だって、売り上げになっていないけど、呼んでいるお客さんはいっぱいいるんだから。勘違いしないで。』

 

 

 

なんだか雲行きが怪しくなってきたと思う企業の経営者『こんなこと言う子だったっけ????』

 

 

そんなかんやでオープンの日は一刻一刻と迫っていき・・・・

 

 

 

 

 

300万円の女Qも

自分の担当ではない、お客さんに電話をかけまくる。

しかし、なぜか今までの反応とは少し違う。

 

『おーおめでとう。開店祝いにはいくから。楽しみにしてるよ。』

 

『おめでとう。花は出しとくね。』

 

『おめでとう。行けたらいくね。』

 

おかしい。何か違う。毎週来て欲しいし、花よりもシャンパンが欲しい。何言ってのんの?

 

行けたらいくね?毎週来てたじゃない。

 

わかったわ。きっとママだわ。あの人が全員にストップかけてるんだわ。

 

 

実質オーナー経営者『おいおい・・・・?』

 

 

経営者は気づきます。

今まで接してきたQとは、全然違うことに。

 

当然ですが、ホステスさんは、お客さんに素を見せるわけありません。

 

きれいに化粧し、きれいな服を着て、自分の悪いところを一切見せない術を身につけています。

 

しかし、一度にそのお客さんと言う立場がなくなれば、本性をさらけ出します。

 

 

 

           
 

 

 

そして、本当に働いていたところのママはストップをかけたのか?


 

それも違います。経営者もママのことはよく知っている。

その経営者には、いろいろと大変でしょうがQをよろしくお願いしますと。連絡が来たぐらいだ。

 

他のお客さんも同じです。

私が止める義理はありません。

行くなら行ってもらっても構わないです。

でも、うちもちゃんと来てね(笑)。

これぐらいです。

これぐらいで充分なんです。

それでお客さんはわかります。

なんで自分がこの店に顔を出しているのかと言うことを。

 

みんなママのことが好きだし、経営者として尊敬していることを再確認します。

 

この人を悲しませたくない。

この人にどれだけ助けられたか。

なぜこの店はいつも賑わっているのか。

 

改めて思い知らされることでしょう。

 

 

          
 

 

 

しかし、もうお店はできた。

許可も取ってある。

もうオープンを遅らせることできない。

 

 

 

 

 

 

次回 ついにオープン

 

一般企業の経営者が水商売に参入するとどうなるか?【3】

 

 

 

 

 

 

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